十五夜
14日は十五夜…
とっても綺麗なお月さまが夜空を照らしていましたね
by sachico.m
毎年、我が家は十五夜のお月見をしている。
ちょっとしたイベントなのである。
夫が毎年十五夜近くになるとススキとガマを採ってきてくれて、大きな花瓶で居間に飾り、家の電気をすべて消し、ロウソクの明かりでお団子やお饅頭を食べながら家の中からお月見をするだけのことなのだが…
幻想的な雰囲気が「日本人っていいなぁ…」と思う瞬間なのである。
私が毎年、インターネットやお菓子屋さんで十五夜の日にちを確認して夫に伝えていたのだが、今年ははっきりとした日にちが分からず、15日が満月だから15日だよきっと… とのんきに構えていた。
14日いつもは夕方に夫と二人で買い物に出かけるのだが、その日は昼間のうちに買い物へ出かけた。
スーパーに行くと「今夜は十五夜 」と書いてあるチラシがあり、白玉粉や餡子、串団子とかが売っていた。
「あれ?今日が十五夜なの?」「明日が満月なのにねぇ…」「ススキとガマを採ってきていないけどどうする?」などなど、食材には全然関係ない話で我らは持ちきりだった…
結局、「今年はススキとガマは要らないよぉ…普通にお月さま見るだけにしようよ」と私が言ったので普通に見ることになった。
天気が良く、暖かい日だったので少し早目の夕食は外で焼肉となった。「外で焼肉してたらお月さまも見れるからいいねぇ」なんて話をしていたのだが焼肉はお月さまが出る前に終了し、みんなでバスケットをして遊ぶこともでき、少し暗くなったので花火もした。
ようやくお月さまが綺麗に見える時、家に入ることになってしまった。
私は一足早く家に入ったのでやっぱりお団子ぐらいは食べたいなぁ…と思い白玉粉があったので、みたらし団子を作ってあげようと思い
耳たぶぐいになるまで水を入れて~と思ったらドブドブっと水が粉に流れ込み
「わぁ~団子にならない… まっいいかスプーンを使えば…」とスプーンで作った白玉団子はワンタンのようになってしまった。
それでもめげずにみたらしの餡を作り、とろけた感じのワンタン様団子にかけた。
家に入ってきて息子が「お母さん、お団子作ってくれてるの?」と後ろから声をかけてきた。そして「な~んだ、ワンタンかぁ…」と言った。
「僕は、お店で売っているみたらし団子がたべたいなぁ…」「お父さんも串のみたらし団子が食べたい、お金出すから買ってきて」と言われた。
そして息子に「お月見しながら自転車で行こうよ」と近所のスーパーへ行った。昼間行ったときは山ほどあったみたらし団子がすべて売り切れとなっていた。
コンビニにも寄ってみたが餡子ならありますよ…と言われ、自宅を通り越してもう一つのコンビニへ辛うじて3本105円のみたらし団子を見つけた。4人で食べるんだけどなぁと思いながら
そしてやっぱり電気を消してろうそくを点けようと思ったら1個しかない。他に何かないか?と探して出てきたのがケーキ用のろうそく…まるでお月見じゃなくお誕生日のようだったが、
月を見ながら、ワンタン様団子を食べ…3本セットの団子を食べ「案外ワンタン団子の方がおいしいね」と言われながら十五夜の夜を過ごした。
夜9時30分過ぎ、窓からとっても綺麗なお月さまが見える時、私が生後3か月の娘に本を読んで聞かせていた横で、夫は娘より先に眠ってしまった。
夫は綺麗なお月さまを見ることができず朝を迎えた。
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