恐怖のトイレ
会社では、数年前より1年を通して個人でいろいろなことを競争してきた。
ある年は、万歩計をつけて歩数を、またある年は、毎月安全標語をひねり出し順位をつけたりと。
そして今年は、体が資本。健康でなければ良い仕事ができないということで、体脂肪率の減少率を競い合うことになった。
早速、先月から測定をはじめたがその結果は、というと”肥満”に該当する体脂肪率25%以上の人が多数を占めていた。
なんと最大値41%まで飛び出した。
自分の数値から目をそらさぬようにみんなの体重・体脂肪率の一覧表をトイレに貼り出して1ヶ月。
そして本日は2回目の測定。 皆どれだけの努力をしてきたのか明らかになる日である。
「あれっ 社長 増えているじゃないですか。」
他の人たちは概ね減少傾向である。
また来週から新しい測定値が貼り出され、用を足すたびに恐怖が訪れる。