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葉室 麟: はだれ雪(上)

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若くして扇藩藩士の後家となった紗英は、

江戸から配留されてきた旗本・永井勘解由の接待役兼監視役を命じられる。

この年、江戸城内で赤穂藩主浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつける事件が起きた。

勘解由は浅野の切腹直前、“最後の言葉”を聞いたという。

その行いが将軍綱吉の機嫌を損ね、流罪となったのだ。

だがある日、浅野家国家老大石内蔵助が秘かに訪ねてくる。

勘解由に惹かれていた紗英は、自らの立場との間で揺れ動く-----。

 

平成30年8月25日 初版発行

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