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司馬遼太郎: 胡蝶の夢(二)

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幕末海軍の教師団にポンペという軍医のいることを知った松本良順は、

あらゆる圧力を断ち切って長崎に走る。

やがて佐渡から語学の天才である弟子の伊之助を呼びよせた良順は、

ポンペを師に迎え、まったく独力で医学伝習所を開講し、

あわせて付属病院を建てる。

ひろく庶民に門戸をひらいたこの病院は、身分で閉ざされた社会に

、錐でもみ込むように西洋の平等思想を浸透させてゆく。

 

昭和58年11月25日 発行
平成29年1月25日 52刷

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