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井上 靖: 天平の甍

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天平五(733)年、荒れ狂う大会を越えて唐に留学した若い僧たちがあった。

故国の便りもなく、無事な生還も期しがたい彼ら------

在唐二十年、放浪の果て、高僧鑑真を伴って普照はただひとり故国の土を踏んだ-----。

鑑真来朝という日本古代史上の大きな事実をもとに、極限に挑み、

嵐の中の木の葉のように翻弄される僧たちの運命を、

大きな歴史のうねりの中に鮮明なイメージで定着させた歴史小説。

 

昭和39年3月20日 発行
平成28年9月20日 112刷

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