2017年6月アーカイブ
青木直己: 下級武士の食日記
- 2017年6月29日 08:08
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時は万延元(1860)年、江戸藩勤務を命じられた紀州和歌山藩の勤番侍・酒井伴四郎は、
江戸での単身赴任の日々を細やかに日記に記した。
蕎麦やすし、どじょうなどの定番江戸グルメから、質素倹約を主とした長屋の食生活まで、
几帳面な伴四郎の日記から当時の江戸の「食」を紙上再現。
2016年9月10日 第1刷発行
2016年10月15日第3刷発行
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加藤 廣: 明智左馬助の恋 (下)
- 2017年6月27日 08:10
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「愛宕山に詣でて、戦勝祈願のために一夜参籠する」。
朝廷との密会を重ねる光秀の暴走を止められない左馬助。
そして本能寺の変------。
明智家の壮絶な「死の門出」で終局を迎える。
宴を彩る「落城の譜」の調べ、そして左馬助と綸が貫いた真実の愛とは。
2010年5月10日 第1刷
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山本兼一: 夢をまことに(下)
- 2017年6月24日 08:31
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江戸での訴訟に勝ち、国友村に戻った一貫斎は、
江戸滞在中に請け負った反射望遠鏡の製作に夢中になった。
レンズの製作で、失敗を重ねる最中に、墨をすらないですむ「懐中筆」や
油を足さない「玉燈」等を発明し、潜水艦も模索する。
2017年2月10日 第1刷
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井上 靖: 後白河院
- 2017年6月20日 08:57
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朝廷・公卿・武門が入り乱れる覇権争いが苛烈を極めた、激動の平安末期。
千変万化の政治において、常に老獪に立ち回ったのが、
源頼朝に「日本国第一の大天狗」と評された後白河院であった。
保元・平治の乱、鹿ケ谷事件、平家の滅亡-----。
その時院は、何を思いどう行動したのか。
側近たちの証言によって不気味に浮かび上がる、謎多き後白河院の肖像。
昭和50年9月30日 発行
平成24年6月10日 35刷
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火坂雅志: 左近(上)
- 2017年6月17日 08:11
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我、昇竜たらん------。大和国を治める筒井家で、その剛直さと胆力を認められた島左近清興は、
若くして侍大将に取り立てられる。
そんな中、梟雄・松永弾正久秀が大和に攻め入ってきた。
次々に城を落とされ窮地に陥る筒井家にあって、
左近は、松永勢を相手に獅子奮迅の働きをするが-----。
2017年5月22日 第1版第1刷
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菊池 寛: 藤十郎の恋・恩讐の彼方に
- 2017年6月14日 13:15
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元禄期の名優坂田藤十郎の偽りの恋を描いた『藤十郎の恋』、
耶馬渓にまつわる伝説を素材に、仇討ちをその非人間性のゆえに否定した『恩讐の彼方に』、
ほか『忠直卿行状記』『入れ札』『俊寛』など、初期の作品中、歴史物の佳作10編を収める。
昭和45年3月25日 発行
平成26年1月30日 57刷
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澤田瞳子: 若冲
- 2017年6月10日 08:19
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京は錦高倉市場の青物問屋桝源の主・源左衛門は、
妻を亡くしてからひたすら絵に打ち込み、やがて独自の境地を極めた。
若冲を姉の仇と憎み、贋作を描き続ける義弟・弁蔵との確執や、
池大雅、与謝蕪村、円山応挙、谷文晁らとの交流、若冲の画業の秘密に迫る。
2017年4月10日 第1刷
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佐藤雅美: わけあり師匠事の顚末 物書同心居眠り紋蔵
- 2017年6月 8日 08:15
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手習塾市川堂の男座の師匠を務める、青野又五郎を目の当たりにした
安芸広島浅野家の奥女中の奥林千賀子は、「わたしを騙したんですね」と言い放つ。
この男女を放っておけない南町奉行所の同心、藤木紋蔵が持ち込まれる厄介事をさばきながらたどりついた二人の事の顚末は?
2017年5月15日 第1刷発行
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