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上田秀人: 日雇い浪人生活録(一) 金の価値

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九代将軍家重の治世。

親の代からの浪人・諌山左馬介は、馴染みの棟梁の紹介で割りのいい仕事にありついた。

雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。

夜逃げした貸し方の店の片付けという楽に仕事を真面目にこなす左馬介を

仁左衛門は高く評価するが、空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。

一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。

 

2016年5月18日 第一刷発行

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