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土橋章宏: 幕末まらそん侍

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黒船の来航により、風雲急を告げる幕末の世。

安政二(1855)年、安中(群馬県)藩主・板倉勝明は、藩士の心身鍛錬を目的として

安中城内より碓氷峠の熊野神社までの七里余り(約30キロ)の中山道を走らせた。

“安政の遠足”とも呼ばれた、日本のマラソンの発祥である。

美しい姫をめぐりライバルとの対決に燃える男。どさくさ紛れに脱藩を企てる男。

藩をゆるがす隠密男。民から賭けの対象にされた男。

余命を懸け遠足に挑む男。悲喜こもごもの事情を背負いながら、侍たちが走る走る。

果たして勝者は?そして安中藩の未来は?

 

2015年6月18日 第1刷発行

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