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山本兼一: いっしん虎徹

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越前から重症の妻と共に江戸へと向かった鍛冶の秘めたる決意。

それは、「己が作った兜を、一刀のもとに叩き切る刀を鍛える」という途方もないものだった。

後に彼の刀を、数多の大名、武士が競って所望したという、伝説の刀鍛冶、長曽祢興里こと虎徹の、

鉄と共に歩み、己の道を貫いた炎の生涯を描く。

 

2009年10月10日 第1刷
2014年 7月15日 第8刷

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