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池波正太郎: 男振

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若くして頭髪が抜け落ちる奇病を主君の嗣子・千代之助に、侮蔑された17歳の源太郎は、乱暴をはたらき監禁される。

別人の小太郎を名のって生きることが許されるが、実は主君の血筋をひいていることから、お家の騒動にまきこまれることになる。

しかし、源太郎は、宿命的なコンプレックスを強力なエネルギーに変えて、市井の人として生きる道を拓いていく。

清々しく爽やかな男の生涯。

 

昭和53年11月27日 発行
平成24年6月20日 80刷

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