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辻堂魁: 風立ちぬ(上) 風の市兵衛
- 2013年9月14日 09:15
- ブックレビュー
九歳になる音羽の色茶屋の倅・藤蔵は、勘定方を輩出する算勘専門の私塾入門を目指し、〝算盤侍〟唐木市兵衛を師に招いた。同じ頃、市兵衛の周囲には、殺気を纏う托鉢僧や謎の祈祷師集団が出没、不穏に。一方、芸者勤めをする藤蔵の姉・歌は、旗本・桜井長太夫につきまとわれていた。やがて、祈祷師らが動き始め、江戸を地獄に変える夜が始まろうとしていた・・・・・・。
旗本・桜井長太夫の芸者・歌への執着を利用して音羽の花街を取り締まらせ、同時に付け火で町方を混乱させた祈祷師盗賊団の金座襲撃は成功した。その夜歌が失踪、市兵衛は捜索に乗り出し、面目を失った奉行所も一味捕縛へ躍起に。最中、市兵衛に迫る托鉢僧が剣の兄弟子・真達で、目的が市兵衛誅殺と判明するが・・・・・・。
平成24年5月20日 初版第1刷発行
平成24年6月6日 第2刷発行
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