城山三郎: 冬の派閥
- 2012年2月21日 08:37
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御三家筆頭として幕末政治に絶大な影響力を持つ終り藩の、勤皇・佐幕の対立は、ついに藩士十四人を粛清する〈青松葉事件〉へと発展し、やがて明治新政府下、藩士の北海道移住という苦難への歴史へと続く。尾張藩の運命と不可分の、藩主徳川慶勝の「熟察」を旨とする生き方を、いとこ一橋慶喜の変り身の早い生き方と対比させつつ、転換期における指導者のありかたを問う雄大な歴史小説。
昭和60年11月25日 発行
平成23年9月20日 26刷
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