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上田秀人-奥右筆秘帳 密封・国禁・侵蝕・継承・簒奪・秘闘・隠密

img-718082112.jpg立花併右衛門は江戸城の書類決裁に関する奥右筆組頭。権勢を誇った田沼意次の孫意明の死亡届を見て、十二年前の田沼意知刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟を護衛につけるも、二人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。

2007年9月14日 第1刷発行

PS:中盤の展開がもう少しで、後半の結論が少し急ぎすぎた感がしますが、全体的に実に面白い。一気に読める時代小説です。本人は、歯科医とか 。

img-723082940.jpg 天明の飢饉に苦しんだ津軽藩からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門を狙う者は数知れず。愛娘瑞紀が伊賀者に攫われ、護衛役の柊衛悟と救出に向かうが!?緊迫の第二弾!

2008年5月15日 第1刷発行

PS:津軽藩との関わりが少し希薄な様な気がしますが、なかなか面白いです。一橋民部卿は題材になりやすい人物のようですね。

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将軍家斉の御台所茂姫の輿入れから八年。時ならぬ外様薩摩からの大奥女中お抱えの報せに、奥右筆組頭立花併右衛門は不審を抱いた。禁制の密貿易発覚を恐れる薩摩藩は、併右衛門暗殺に奔る。護衛役の柊衛悟を襲う無敵を誇る示現流の猛者たち!

2008年12月12日 第1刷発行
2009年8月17日  第7刷発行

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将軍家斉の四男敬之助が急逝し、尾張徳川家は後継を失う。思惑渦巻く江戸城わ震撼させたのは、神君家康の書付の発見という駿府からの急報だった。真贋鑑定を命じられた奥右筆組頭立花併右衛門は、衛悟の護衛も許されぬ覚悟の箱根越えに向かうのだが!?

2009年6月12日 第1刷発行

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権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済、執政から外れた松平定信、御三家の一角水戸徳川家。将軍位簒奪を狙う暗闘は熾烈を極める。幕政の闇を知る奥右筆組頭立花併右衛門と危地を潜ってきた柊衛悟に、破格の婿入り話が。二人の絆もこれまでか!?

2009年12月15日 第1刷発行



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立花家の一人娘瑞紀にもたらされた格違いの婿取り話。糸を引くのは奥右筆組頭を手駒にしたい松平定信か。苦悩しつつも立花併右衛門は、将軍継嗣最大の謎、家基急死事件の驚くべき真相に迫っていた。そして定信憎しの一橋治済は、謀殺の命をついに冥府防人に下す。

2010年6月15日 第1刷発行

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一族との縁組を断り、松平定信を敵に回した立花併右衛門。だが愛娘瑞紀はなんと縁談相手の旗本家に掠われてしまう。そして定信は将軍家斉の暗殺未遂事件の黒幕探しを併右衛門にあえて依頼する。併右衛門をかばい手裏剣を肩に受けた衛梧に殺到する刺客たち。

2010年12月15日 第1刷発行



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