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吉村 昭: 桜田門外ノ変(上)(下)
- 2010年11月22日 09:04
- ブックレビュー
安政七年(1860)三月三日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬り愛があいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。安政の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。襲撃現場の指揮者・関鉄之助を主人公に、桜田事変の全貌を描ききった歴史小説の大作。
平成7年4月1日 発行
平成22年8月25日 14刷
水戸の下級藩士の家に生まれた関鉄之助は、水戸学の薫陶を受け尊王攘夷思想にめざめた。時あたかも日米通商条約締結等をめぐって幕府に対立する水戸藩の尊王の志士に、幕府は苛烈な処分を加えた。鉄之助ら水戸・薩摩の脱藩士18人はあい謀って、桜田門外に井伊直弼をたおす。が、大老暗殺に呼応して薩摩藩が兵を進め朝廷を守護する計画は頓挫し、鉄之助は潜行逃亡のの日々を重ねる・・・・・・・・。
平成7年4月1日 発行
平成22年8月25日 13刷
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