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藤沢周平: 静かな木

img-223133618.jpg藩の勘定方を退いてはや五年、孫左衛門もあと二年で還暦を迎える。城下の寺に立つ欅の大木に心ひかれた彼は、見上げるたびにわが身を重ね合わせ、平穏であるべき老境の日々を想い描いていた。ところが・・・・・・。舞台は東北の小藩、著者が数々の物語を紡ぎだしてきた、かの海坂。澹々としたなかに気迫あり、滑稽味もある練達の筆がとらえた人の世の哀歓。

平成12年9月1日 発行
平成21年12月5日 26刷

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