井上 靖: 真田軍記
- 2009年6月 8日 08:28
- ブックレビュー
「戦国時代ほど人々の運命があらわに見える時代はない。月光に照らし出された一本の川筋のように」と著者はいう。著者のもつ史観と詩論、つまり井上文学の全貌を簡潔に言い現わしている。ここには「真田軍記」のほか「篝火」「高嶺の花」「犬坊狂乱」「森蘭丸」の四篇を収めた。いずれ戦国時代に取材した秀作。
昭和33年11月5日 初版発行
昭和56年5月30日 改版19版発行
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