ソール・ベロー: 犠牲者
- 2009年4月23日 08:46
- ブックレビュー
酷暑のニューヨーク、被害妄想的な過敏さに陥ってるユダヤ人レヴィンサールは、すでに忘れかけていた過去の事実をもとに浮浪者風の男に脅迫された。少数民族の疎外感と被害者意識に悩まされてきた彼は、真夏の夜の悪夢のようなこの出来事で、自分がいつの間にか加害者の立場に据えられていることを知った・・・・・。現代社会に生きる不安と錯乱を抑制の利いた乾いた筆致で描く第二作。
昭和48年9月30日 発行
昭和51年11月10日 3刷
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