余別岳~積丹岳
- 2009年3月17日 08:31
- 山行記録
2002.1.3
林道終点 10:50~C1 14:50
国道229号から積丹岳休憩所へ車を入れるつもりだったが、除雪されていなく、近くの農家に車を1台置かせてもらう。帰りの話だが、お礼に行っても玄関を開けてくれなかった。この辺は押し売りが多いのでは、とはY氏の読み。
海岸へ出る少し前にあるオープンしたての「岬の湯」の看板を左に見て、温泉への道路に入り、すぐの二股を左に入れば最終人家で、ここまで除雪されている。雪かきをしていたお爺さんに駐車のお願いをすると、先週余別岳で遭難騒ぎがあり、消防や警察の人が大勢来て、大変迷惑したと不機嫌であった。
林道を詰めるとゲートがあり、尾根の右から回りこんで取り付く。350mまでは少しきつい登りだか、徐々に広くゆったりとした斜面になるが、ラッセルも膝を超えるほどになり、天気も少しずつ悪くなり、風もついてきたので、800m付近でC1とする。
C1 7:30~余別岳 11:50~C2 12:20
昨夜、少し呑みすぎ、小雪の中を遅出する。登るにつれて風が強まり、視界50m前後。私はメガネの為レンズが凍りつき、視界5m。1029mの稜線上で先頭のリーダーが「危ない!」と一声発し、稜線の右側に1m弱飛び跳ねると同時に、私の少し手前まで雪庇が崩壊。大きな音をたて、ウエンド川へ崩落していった。以後、私はトレースの右側を歩くようになった。
余別岳の頂上は、全くのホワイトアウト。降り口が全く分からないので、少し戻った1200mに風の当たらないところがあり、C2とする。
2002.1.5
C2 6:50~余別岳 7:30~積丹岳 9:10~国道 13:40
前日の夜半から、風がおさまった。余別岳頂上で360度の展望である。頂上からコルまで高度差550mを一気にスキーで滑走する。積丹岳手前の岩塔は、ウエンド川方向へ下部を大きく回り込み、積丹岳北尾根から頂上。
真ん中が余別岳
積丹岳頂上から余別岳を望む。
積丹岳の下りは、注意しなければならない。油断すると北東尾根を滑ることになる。この尾根を下山してもよいが、車を回収できない。休憩場めがけてスキーを滑らせる。しかし、フンベツの沢を少し下ったあたりで、方向がずれ1本左の尾根筋を下ることになった。気付いた時には、スキーの場合はかなり下っているのである。幸、視界がよかったので、眼下に見える林道並木をを目指して下り、雪原を横切って国道へ出ることが出来た。
PS:最近、積丹岳で事故が多いようである。傾斜が緩やかだからスノーモービルで行けるのだが、そのような地形は、いったん視界が悪くなるとどこにいるのか、まったく分からなくなります。積雪期の山は、ベテランのリーダーが必要です。お互いに慎重に冬山を楽しみましょう。
積丹岳
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