- 2008-10-24 (金)
- ブックスレビュー
はるかなるかつての日、人類の草創期には、この大地の上を大洪水がたびたび襲った。
その大洪水は、時には氷河のの融解にともなう海の潮であったし、
あふれかかる湖水の激流であった。また暴風雨によってひきおこされた
大河の濁流であった。これらのすべての大洪水は、
一万年このかたの世界的な気象変化と深くかかわっていた。
私たちはとぎれとぎれになった伝説や、ごく断片的な言い伝え、
あるいはかすかな古代からの残響に、真実にあった過去の自然のドラマを、
思いえがくことができる。しかし私たちは「ノアの大洪水」を、
はたして過去の事実としてとらえるだけでよいのだろうか。いや実は、
新しい「ノアの大洪水」が、私たちの前におしよせようとしているのだ。
昭和50年 5月20日 第1刷発行
昭和50年 8月15日 第4刷発行
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