- 2008-09-11 (木)
- ブックスレビュー
長州藩の下層の出ではあったが、天堂晋助の剣の天稟は尋常なものではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁高杉晋作は、晋助をおそるべき刺客に仕立て上げる。京で大阪でそして江戸で忽然と現われ、影のように消え去る幻の殺人者のあとには、常におびただしい血がのこされた・・・・・・剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴。
1974年11月25日 第1刷
1999年10月25日 第39刷
幕末の情勢は大きな曲がり角にさしかかった。中央から締め出され、藩領に閉じ込められた長州藩では勤王党の高杉晋作がクーデターに成功。そして慶応二年、ひそかに薩摩藩と手をにぎり、藩を挙げて幕府との決戦に肚を固める。その緊迫した状況の下で、刺客晋助の剣は獲物を狙って冷酷にふるわれ続けた。
1974年11月25日 第1刷
1999年11月15日 第40刷
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