- 2008-09-01 (月)
- ブックスレビュー
東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から集結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか?
昭和49年6月20日 発行
平成18年2月10日 87刷
秀吉の死後、天下は騒然となった。太閤の最信任獲得した能吏三成は主君の遺命をひたすら堅守したが、加藤清正、福島正則ら戦場一途の武将たちは三成を憎んで追放せんとする。周到な謀略によって豊家乗っ取りに架かった家康は、次々と反三成派を籠絡しつつ、上杉景勝討伐の途上、野洲小山の軍議において、秀頼の命を奉ずる諸将を、一挙に徳川家の私兵へと転換させてしまう。
昭和49年 6月25日 発行
平成19年11月15日 88刷
天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ケ原盆地に群れ集まった10数万の戦国将兵たち・・・・・・。老獪、緻密な家康の策謀は、三成の率いる西軍の陣営をどのように崩壊させたか?両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちはいかにして明日の天下に命運をつなぎ、また亡び去ったのか?戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、決戦に臨む武将たちの人間像とその盛衰を描く、波瀾の完結編。
昭和49年6月30日 発行
平成19年11月15日 90刷 下
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