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戸川猪佐武-小説吉田学校第八部

img-805082735.jpg第八部 保守回生
 昭和55年6月、大平正芳死す。 
 戦後はじめての現職首相の死は、衆参同時選挙をたたかう自民党の連体意識をたかめ、“弔い合戦”を合い言葉に、予想をはるかにうわまわる大勝利をもたらした。
 しめやかに営まれる自民党葬の舞台裏では、後継者選びの思惑が渦巻いていた。マスコミに登場する有力候補をよそに、“目白の闇将軍”の肚は決まっていた。派閥力学の加減乗除は、予想もしないダークホースを浮上させた。

昭和56年8月10日 初版発行

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