- 2008-08-08 (金)
- ブックスレビュー
昭和22年9月のある日、小田原の成金倉田家の玄関に、ヨレヨレの白衣姿で現れた、異様な傷痍軍人。
片手・片足、両眼はつぶれ、片アゴを砲弾にもぎ取られ口のきけない男は、外地から復員した次男安彦と思われたが、その翌晩、倉田家の家族を突如見舞った惨劇。
射殺1人、催眠薬を飲まされた者3人、加えて、復員兵の男もまた、絞殺死体で発見された。
5年前にさかのぼる、長男親子の轢死事件との関係は?復員兵の次男は、果たしてホンモノか?そして、新約聖書マルコ伝中の一句「樹のごときもの歩く」が暗示する、謎とは何か?・・・・・・
鬼才安吾の中絶作品に高木彬光が挑戦して続編を書きつぎ、「樹のごときもの歩く」の題名で見事完成させた、幻の傑作推理、ここに復活!
昭和52年10月30日 初版発行
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