- 2008-07-16 (水)
- ブックスレビュー
筆耕稼業で気儘に暮らす御家人くずれの鶴見源次郎は、ひょんなことから深手を負った公儀隠密をたすけ、松平家へ宛てた密書を託される。紙片には「八は田会す、ご用心」とある。田とは老中・田沼意次。そして八とは八獄党。それは幕府を怨み連綿と暗躍をつづける謎の徒党であった。伝奇小説風の色彩あざやかな本格時代小説。
1984年7月25日 第1刷
2007年7月 5日 第36刷
とおく慶安の昔から将軍職継承に絡み不穏な動きをつづける謎の集団・八嶽党。右近将監とその闇の徒党との争いは日々熾烈な展開をみせ、鶴見源次郎の身辺も次第に血の匂いにみちてくる。そしてついに、世子・大納言家基が奇怪な最後をとげる。毒殺説が流布され、激昂した将監は田沼を激しく追及するのだが・・・・・・。
1984年 7月25日 第1刷
2007年 6月 5日 第37刷
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