- 2008-05-02 (金)
- ブックスレビュー
織田から豊臣へと急旋回し、やがて天下分け目の“関が原”へと向う戦国末期は、いたるところ策略と陥穽が口をあけて待ちかまえていた。謙信以来の精強をを誇る東国の雄・上杉で主君景勝を支えるのは、二十代の若さだか、知謀の将として聞こえる直江兼続。本書は、兼続の慧眼と彼が擁する草(忍びの者)の暗躍を軸に、戦国の世の盛衰を活写した、興味尽きない歴史・時代小説である。
昭和60年 9月25日 発行
平成19年 4月25日 55刷
秀吉の遺制を次々と破って我が物顔の家康に対抗するため、兼続は肝胆相照らす石田三成と、徳川方を東西挟撃の罠に引き込む密約をかわした。けれども、実際に三成が挙兵し、世をあげて関ケ原決戦へと突入していく過程で、上杉勢は遂に参戦しなかった。なぜなのか------。著者年来の歴史上の謎に解明を与えながら、綿密な構想と壮大なスケールで描く渾身の戦国ドラマ。
昭和60年 9月25日 発行
平成19年 4月25日 53刷
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