- 2008-03-07 (金)
- ブックスレビュー
家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。が、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれて、請け負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に・・・・・・・。江戸の庶民の哀歓を映しながら、同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説である。
昭和56年 3月25日 発行
平成18年12月15日 77刷
PS:これは、10年少し前にNHKで放映していた「腕に覚えあり」です。
藩主毒殺の陰謀の証拠書類を持って姿を消した者がいる。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。お家の危機を救うべく密命を帯び、青江又八郎は再度脱藩した。所は江戸、用心棒家業で糊口を凌ぐ日々、目指す書類は何処に-----。用心棒の行く先々で、次々起こる怪事件を、江戸に生きる人々の人情に織りあわせて描く、時代小説の魅力を鏤めた長編小説。シリ-ズ第二作。
昭和59年 9月25日 発行
平成19年 4月25日 68刷
PS:最近、BSで再放送しています。
お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍び込んで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組」を抹殺するためにである。身を挺して危難を救ってくれた女頭領佐知の命が危ないと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが・・・・・・・。好漢又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作《用心棒シリ-ズ》第三編。
昭和62年 2月25日 発行
平成18年 1月25日 60刷
好漢青江又八郎も今は四十代半ば、若かりし用心棒稼業の日々は遠い・・・・・・・。国元での平穏な日常を破ったのは、藩の陰の組織「嗅足組」解散を伝える密命を帯びての江戸出府だった。なつかしい女嗅足・佐知との十六年ぶりの再会も束の間、藩の秘密をめぐる暗闘に巻きこまれる。幕府隠密、藩内の黒幕、嗅足組------三つ巴の死闘の背後にある、藩存亡にかかわる秘密とは?シリ-ズ第四作。
平成 6年 9月 1日 発行
平成18年 9月15日 36刷
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