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ブックレビュー: 2024年1月アーカイブ
松本清張: 軍師の境遇
- 2024年1月30日 08:40
- ブックレビュー
天正3年、軍師・黒田官兵衛の運命が動き出す。晩秋御着の城主・小寺政職の家老だった官兵衛は、毛利を捨てて織田につくよう進言し、自ら使者として豊臣秀吉に謁見する。軍師としての才を認められ、智謀を発揮して秀吉の中国攻めを支える官兵衛だったが、卓越した才能ゆえに敵方に囚われてしまい--------?
昭和62年7月25日 初版発行
令和4年9月5日 改版6版発行
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手嶋龍一: スギハラ サバイバル
- 2024年1月19日 08:38
- ブックレビュー
ポーランドの古都クラコフでナチスの手から逃れたユダヤ人少年アンドレイと少女ソフィーは、国際都市神戸にて雷児と出会う。三人は意気投合の後、それぞれの事情で海を渡った。それから70年、再び運命は彼らを引き寄せる。
9・11同時多発テロ、リーマン・ショックなど激動に際してマネーは大暴落した。だが、その度に事前にドルを売り抜き、懐を潤す一部の投資家がいた。調査に乗り出した英国情報部員スティーブンは、国境を越える21世紀の資本主義の源流に、戦前の外交官・杉原千畝の影を見た。
2021年1月9日 初版第1刷発行
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松本清張: 小説 帝銀事件
- 2024年1月15日 10:47
- ブックレビュー
昭和23年1月26日、帝国銀行椎名町支店に東京都の腕章をした男が現れ、占領軍の命令で赤痢の予防薬を飲むよう告げると、行員らに毒物を飲ませ、現金と小切手を奪い逃走する事件が発生した。捜査本部は旧陸軍関係者を疑うが、やがて画家・平沢の名が浮上、自白だけで死刑判決が下る。
昭和36年8月15日 初版発行
令和5年9月15日 改版25版発行
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手嶋龍一: ウルトラ・ダラー
- 2024年1月11日 08:41
- ブックレビュー
ダブリンに新種の偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」あらわれる-------。一報を受けたBBC東京特派員にして英国情報部員であるスティーブン・ブラッドレーは、米中朝で繰り広げられる国際諜報戦に踏み入った。1960年代に姿を消した印刷職人から2002年の日朝首脳会談、来る朝鮮半島の核危機まで、インテリジェンスを頼りに一本の線で繋ぐ。日本外交の暗部が克明に描かれ、霞が関も震撼。
2020年12月13日 初版第1刷発行
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