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ブックレビュー: 2020年12月アーカイブ
朝井まかて: 銀の猫
- 2020年12月21日 08:20
- ブックレビュー
百人百様のしたたかな年寄りたちに日々、人生の多くを教えられる。
一方、妾奉公を繰り返し身勝手に生きてきた自分の母親を許すことが出来ない。
そんな時「誰もが楽になれる介抱指南書」作りに協力を求められ-----------。
2020年3月10日 第1刷
2020年3月20日 第2刷
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田中啓文: 浮世奉行と三悪人
- 2020年12月15日 08:47
- ブックレビュー
ある日、三人の武士にボッコボコにされている老人を救い出す。
庶民の揉めごとを裁く横町奉行だというこの老人は、
あろうことか雀丸に跡を継いでくれと言い出した。
危険な目に遭っても「三すくみ」という助っ人が馳せ参じるから大丈夫とも。
ところが現れたのは悪徳商人に女ヤクザ、破戒僧という面々で-------
2017年5月25日 第1刷
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坂口安吾: 明治開花安吾捕物帖
- 2020年12月 8日 08:42
- ブックレビュー
それにのぞむのは、赤坂氷川町の隠宅で自適の日々を送る、幕末の英傑、勝海舟。
彼の名(迷?)推理にほだされつつ、事件解決に活躍する紳士探偵、結城新十郎。
そして勝手に首を突っ込んでくる、個性様々な仲間たち。
独特のユーモアと毒舌のなかに文明批評のわざをピリリときかせながら、
卓抜な推理的構成で捕物帖の面白さを堪能させる。
昭和48年12月20日 初版発行
平成23年11月15日 改版三版発行
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海音寺潮五郎: 寺田屋騒動
- 2020年12月 2日 08:36
- ブックレビュー
文久二(1862)年四月二十三日、伏見の船宿・寺田屋の二階。
長州と手を組んでクーデターを謀る薩摩誠忠組の動きは、
長州嫌いの久光の怒りを買った。
蹶起中止を説得する使者との間に朋友相打つ惨劇が起る。
武士にとって藩命と理想、君命と朝命はいずれが重いか、
この時点でこれは答えの出ない命題だった。
2007年12月10日 新装版第1刷
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