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ブックレビュー: 2019年9月アーカイブ

津本 陽: 小説 渋沢栄一(上)

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武蔵国の豪農の長男に生まれ、幼少期から類い稀な詳細を発揮する栄一。

幕末動乱期に尊皇攘夷に目覚めた彼は、倒幕運動に関わるも一橋慶喜に見出され幕臣となり、

維新後は大蔵官僚として度量衡や国立銀行条例の制定など、

日本経済の礎となる数多の政策に携わった。

〝近代日本資本主義の父〟と呼ばれる傑物の、激動のじんせいわ活写する。

 

平成19年2月10日 初版発行
令和元年5月20日 5版発行

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佐藤雅美: 美女二万両強奪のからくり【縮尻鏡三郎】

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捕縛したものを取り調べる仮牢兼調所「大番屋」の元締めを勤める鏡三郎が

今回遭遇する事件は、町会所の押し込み強盗。

町会所とは幕府が貧困や災害時の救恤のため民間に設けさせた機関で、

そこから二万両が奪われたという。鏡三郎らは犯人の行方を追うが、

事件は幕閣が震撼するスキャンダルへと意外な展開を見せて--------。

 

2019年9月10日 第1刷

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司馬遼太郎: 翔ぶが如く(七)

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熊本、萩における士族の蜂起をただちに鎮圧した政府は、鹿児島への警戒を怠らなかった。

殊に大警視川路利良の鹿児島私学校に対する牽制はすさまじい。

川路に命を受けた密偵が西郷の暗殺を図っている-------風聞が私学校に伝わった。

明治十年二月六日、私学校本局では対政府挙兵の決議がなされた。

大久保利通の衝撃は大きかった--------。

 

2002年5月10日 新装版第1刷
2017年9月30日 第16刷

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