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ブックレビュー: 2018年10月アーカイブ
司馬遼太郎: 胡蝶の夢(二)
- 2018年10月22日 11:37
- ブックレビュー
幕末海軍の教師団にポンペという軍医のいることを知った松本良順は、
あらゆる圧力を断ち切って長崎に走る。
やがて佐渡から語学の天才である弟子の伊之助を呼びよせた良順は、
ポンペを師に迎え、まったく独力で医学伝習所を開講し、
あわせて付属病院を建てる。
ひろく庶民に門戸をひらいたこの病院は、身分で閉ざされた社会に
、錐でもみ込むように西洋の平等思想を浸透させてゆく。
昭和58年11月25日 発行
平成29年1月25日 52刷
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司馬遼太郎: 胡蝶の夢(一)
- 2018年10月 2日 08:12
- ブックレビュー
黒船来航で沸き立つ幕末。それまでの漢方医学一辺倒から、
にわかに蘭学がもとめられるようになった時代背景に、
江戸幕府という巨大組織の中で浮上していった奥御医師の蘭学者、松本良順。
悪魔のような記憶力とひきかえに、生まれついてのはみ出し者として短い一生を閉じるほかなかった彼の弟子、
島倉伊之助。
変革の時代に、蘭学という鋭いメスで身分社会の掟を覆していった男達。
昭和58年11月25日 発行
平成30年6月10日 57刷
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