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ブックレビュー: 2018年3月アーカイブ
泡坂 妻夫: 夢裡庵先生捕物帳(上)
- 2018年3月29日 08:16
- ブックレビュー
絵馬の中の人物がまるで矢を放ったように見える殺しの現場の真相は----。
味競番付で上位になった店ばかり次々と強盗に襲われているが------。
砂を金に変える秘術をおらんだ人から教わったという者が持ち込んできた話とは。
空中楼夢裡庵こと八丁堀定町廻り同心の富士宇衛門が、
江戸の風物詩をめぐる不可思議で魅惑的な事件と対峙する。
2017年12月15日 初版
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城山 三郎: 硫黄島に死す
- 2018年3月22日 08:03
- ブックレビュー
〈硫黄島玉砕〉のニュースが流れた四日後、ロサンゼルス・オリンピック馬術大障碍の優勝者・西中佐は、
なお残存者を率いて戦い続けていた。
馬術という最も貴族的で欧米的なスポーツを愛した軍人の栄光と、
豪胆さゆえの悲劇を鮮烈に描いて文芸春秋読者賞を受賞した表題作。
昭和59年7月25日 発行
平成25年7月20日 41刷
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佐々木譲: 武揚伝(上)
- 2018年3月13日 08:44
- ブックレビュー
黒船来航に揺れる幕末。
榎本釜次郎(武揚)は、幕府要人の蝦夷地視察に随行した後、
新設の海軍伝習所に入所。
操船、蒸気機関等の技術や語学を研鑽し、オランダ留学を果たす。
欧州の地で近代国家間の戦争を目の当たりにした釜次郎は、
日の本と隔絶する列強諸国の有り様に驚愕する。
2017年11月25日 初版発行
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佐藤 雅美: 悪足搔きの跡始末
- 2018年3月10日 08:22
- ブックレビュー
江戸時代、兄もしくは甥の世話になっているものを「厄介」と呼び、
幕府の役人はそのまま公用語とした。
兄の都築孝蔵は六百五十石取りの旗本だが、親重代の借金があったため、
弟の弥三郎を他家の養子にできる大金をつくる器量はない。
厄介という身分に辟易し、家を出た弥三郎が拓く波乱万丈の凄絶な人生!
2018年1月16日 第1刷発行
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