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ブックレビュー: 2018年1月アーカイブ
山本周五郎: 赤ひげ診療譚
- 2018年1月31日 08:11
- ブックレビュー
幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎留学から戻った保本登は、
小石川養生所の〝赤ひげ〟とよばれる医長新出去定に呼び出され、
医員見習い勤務を命ぜられる。
貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、
登は尽く赤ひげに反抗するが、
その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靭な精神に次第に惹かれてゆく。
昭和39年10月10日 発行
平成29年9月20日 105刷
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北方謙三: 武王の門(上巻)
- 2018年1月23日 08:20
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鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇が敷いた建武の新政も、
北朝を戴く足利尊氏に追われ、わずか三年で潰えた。
しかし、吉野に逃れて南朝を開いた天皇は、京の奪回を試み、各地で反撃を開始する。
天皇の皇子・懐良は、全権を持つ征西大将軍として、忽那島の戦を皮切りに、
九州征討と統一をめざす。懐良の胸中にある統一後のの壮大な『夢』とは-----。
平成5年8月25日 発行
平成29年4月10日 21刷改版
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井上 靖: 天平の甍
- 2018年1月17日 08:31
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天平五(733)年、荒れ狂う大会を越えて唐に留学した若い僧たちがあった。
故国の便りもなく、無事な生還も期しがたい彼ら------
在唐二十年、放浪の果て、高僧鑑真を伴って普照はただひとり故国の土を踏んだ-----。
鑑真来朝という日本古代史上の大きな事実をもとに、極限に挑み、
嵐の中の木の葉のように翻弄される僧たちの運命を、
大きな歴史のうねりの中に鮮明なイメージで定着させた歴史小説。
昭和39年3月20日 発行
平成28年9月20日 112刷
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