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ブックレビュー: 2017年11月アーカイブ

井上靖: 風濤

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日本征服の野望を持つ元の世祖フビライは、隣国の高麗に多数の兵と船と食料の調達を命じた。

高麗を完全に自己の版図におさめ、その犠牲において日本を侵攻するというのがフビライの考えであった。

高麗は全土が元の兵站基地と化し、国民は疲弊の極に達する------。

大国元の苛斂誅求に苦しむ弱小国高麗の悲惨な運命を辿り、〈元寇〉を高麗・元の側の歴史に即して描く。

 

昭和42年3月20日 発行
平成24年11月10日 五十三刷

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安部龍太郎: 冬を待つ城

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小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。

その兵力はなんと15万。わずか3千の城兵を相手に何故かほどの大軍を擁するのか。

その真意に気づいた城主九戸政実は、秀吉軍の謀略を逆手に取り罠をしかける。

あとは雪深い冬を待つのみ-----。

 

平成29年10月1日 発行

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