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ブックレビュー: 2017年7月アーカイブ
平谷美樹: 鉄の王
- 2017年7月31日 08:18
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時は宝暦四(1754)年、屑鉄買いの鉄鐸重兵衛は下野国の小藩の鉄山奉行だった。
藩が改易になり、仲間と江戸に出てきたのだ。
その日、飴を目当てに古釘を持ってくるなじみの留松という子が、差し出したのは一振りの小柄だった。
青く銀色に光っている。重兵衛は興奮した。
希少な流星鉄(隕鉄)を使った鋼で作られている。
しかし、その夜、留松一家は惨殺され、重兵衛たちは事件の渦中へ------。
2017年4月15日 初版
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垣根涼介: 光秀の定理
- 2017年7月26日 08:01
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永禄三(1560)年の京。牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、
辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。
光秀は幕臣となつた後も二人と交流を続ける。
やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。
敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが------。
平成28年12月25日 初版発行
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伊東 潤: 戦国北条記
- 2017年7月20日 08:39
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国府台、河越、三増峠の各合戦や、小田原籠城戦--------。
北条五代を「合戦」と「外交」を軸に読み解くことで、関東における戦国百年の実相が見えてくる!
伊勢盛時(のちの北条早雲)による伊豆平定から、小田原で豊臣秀吉に屈するまでの興亡の歴史を、
最新の研究成果で盛り込みドラマチックに描く。
2016年11月21日 第1版第1刷
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藤沢周平: 喜多川歌麿女絵草紙
- 2017年7月 7日 08:13
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江戸の町の人びとや風景を生き生きと描いた浮世絵師には、素性が知れていない人が多い。
生涯美人絵を描き、「歌まくら」「ねがひの糸口」といった枕絵の名作を残した喜多川歌麿は、
好色漢の代名詞とされているが、実は愛妻家の意外な一面もあった。
2012年7月10日 新装版第1刷
2017年3月1日 第2刷
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山本兼一: 命もいらず名もいらず(下)明治篇
- 2017年7月 5日 08:12
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最後の将軍・徳川慶喜の意向を受けて官軍の陣を決死の覚悟で突破。
西郷隆盛と談判し、江戸無血開城への素地をつくった。
そして無私の人となりを見込まれ、侍従として明治天皇の教育係に任じられた。
自らは地位や名誉や金銭を求めず、他人には思いやりを持って接し、
雄雄しく精精しく動乱の時代を生き抜いた山岡鉄舟。
2013年5月25日 第1刷
2014年6月7日 第4刷
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池波正太郎: 剣の天地(上)
- 2017年7月 1日 10:50
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時は戦国-----のちに「剣聖」と仰がれる上泉伊勢守は関東制覇の要衝・上州は大胡の城主。
上杉謙信・武田信玄・北条氏康の野望に巻き込まれ、戦場から戦場へ体を休める暇もない。
その武勇を「上州の一本槍」と天下に轟かせるも、
一介の剣士として剣の道に没入できる平穏な日々の訪れを秘かに願う伊勢守だった。
折しも国盗り合戦は佳境を迎え、上州の勢力図にも大きな変化が-----。
平成14年1月25日 発行
平成28年8月5日 22刷
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