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ブックレビュー: 2016年12月アーカイブ

上田秀人: 日雇い浪人生活録(一) 金の価値

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九代将軍家重の治世。

親の代からの浪人・諌山左馬介は、馴染みの棟梁の紹介で割りのいい仕事にありついた。

雇い主は、江戸屈指の両替屋・分銅屋仁左衛門。

夜逃げした貸し方の店の片付けという楽に仕事を真面目にこなす左馬介を

仁左衛門は高く評価するが、空店から不審な帳面を見つけて以降ふたりの周りは騒がしくなる。

一方、若き田沼意次は亡き大御所・吉宗からの遺言に頭を悩ませていた。

 

2016年5月18日 第一刷発行

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池宮彰一郎: 本能寺(上)

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織田信長------群雄割拠する戦国の世、尾張の国に時代を凌駕する一人の天才が出現した。

きらびやかな軍装、常識を超えた鉄砲・長槍の戦術、そして破格の人材登用に至るまで、

強烈な美意識と凄まじいまでの発想が、旧体制の既得権一切を破壊し、

中世から近世へと歴史の扉をこじ開けてゆく。

明智光秀や木下藤吉郎の理解さえ拒み、孤高に君臨する主君信長。

 

平成16年1月25日 初版発行

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池波正太郎: 獅子

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真田幸村の兄にして、“信濃の獅子”と謳われた真田信之。

松代藩に善政を敷いた老雄は、九十歳を超えすでに隠居していたが、

当主を譲った息子の突然の死をきっかけに、家督相続に頭を悩ませることに。

その内紛に乗じ、“下馬将軍”と呼ばれた老中酒井忠清は隠密を使い陰謀をめぐらすが、

信之には藩を守るための秘策があった------。

 

平成28年11月1日 発行
平成28年11月15日 二刷

 

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火坂雅志: 霧隠才蔵(下)

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真田幸村の人柄に惚れ、(真田十勇士)の1人として配下に加わった霧隠才蔵。

豊臣家に与した才蔵は、幸村から形勢逆転の“秘策”を授かり西国に赴いた。

一方、徳川家康は豊臣家を根絶やしにすべく虎視眈々と大坂城を狙っていた。

決戦を前に、壱拾勇士を襲う徳川の放った刺客、根来忍者衆と隠密の切り札・柳生兵庫助。

人知れず繰り広げられる大坂“闇”の陣の行方は?

 

平成21年3月25日 初版発行
平成27年12月5日 再版発行

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上田秀人: 武士の職分

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役目を減らすことは、役人の席を奪うこと。

己の存在意義と既得権益をめぐり、武士たちは熾烈な競争を繰り広げた。

世襲を旨とする幕府が、唯一実力主義を徹底した医師。

大名・旗本が敵に回すことわ最も恐れた奥祐筆。

親兄弟であろうとも罪を暴き、なりふりかまわず手柄を求めた目付。

人も羨む出世と引き替えに、お手討ちもありえた小納戸-----。

 

平成28年10月25日 初版発行

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火坂雅志: 沢彦(上)

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平手政秀より傅育係を依頼された妙心寺派の僧・沢彦は、

信長がただの“うつけ”ではないことをいち早く見抜き、

その器量が未だ萌芽をもみせぬ少年期から、

人として、武将としてのさまざのな知恵をさずける。

信長も「師僧」と慕って信頼を寄せ、自分を高めていく決意を固める。

 

2009年3月11日 初版第1刷発行

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