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ブックレビュー: 2016年5月アーカイブ
山本兼一: おれは清麿
- 2016年5月30日 08:37
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「この刀はおれです。おれのこころです。折れず、撓まず、どこまでも斬れる。
そうありたいと願って鍛えたんだ」信州小諸藩赤岩村に生まれた山浦正行、
のちの源清麿は、九つ上の兄真雄の影響で作刀の道にのめりこむ。
隣村の長岡家に十八歳で婿に入るが、
刀に対する熱情は妻子をおろそかにさせるほどたぎるのだつた------。
平成27年4月20日 初版第1刷発行
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安部龍太郎: 信長燃ゆ(下)
- 2016年5月26日 09:04
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「王権守護」------甲斐武田家を滅ぼし、さらに勢力を増した信長は、
いつしか朝廷の禁忌にふれつつあつた。ついに信長への離反を決意する前関白・近衛前久。
朝廷に身を置きながら、信長と深く結びついてしまった東宮夫人・晴子。
信長というあまりにも大きい存在に畏怖と動揺を隠せない明智光秀、羽柴秀吉。
周到な陰謀が、天下人を追いつめはじめ、すべての意志が本能寺に結集する。
平成16年10月1日 発行
平成26年1月20日 4刷
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佐藤雅美: 千世と与一郎の関ヶ原
- 2016年5月18日 08:35
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細川忠興の嫡子与一郎は秀吉の仲立ちで前田利家の七女千世を娶った。
睦まじい夫婦ぶりも束の間、秀吉の死後家康から前田家との縁切りを迫られる。
舅の玉も石田三成が人質にとろうとするのを拒んで自害し、追い詰められた千世は屋敷を逃れて落剥の身に-------。
2012年2月15日 第1刷発行
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池波正太郎: 剣客商売一
- 2016年5月12日 08:50
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勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。
それが剣客の宿命なのだ------剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と
浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る-----
田沼意次の権勢はなやかりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く。
平成14年9月20日 発行
平成25年10月30日 28刷
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中路啓太: うつけの采配(上)
- 2016年5月10日 08:47
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名門・毛利両川の血統に反発し、幼少期より「うつけ」と呼ばれた吉川広家。
だが、叔父・小早川隆景はその将才を見込み、毛利百二十万石の采配を譲ろうとする。
一方、「我こそ毛利の軍師」と自負する安国寺瓊は、秀吉亡き後の党派対立において、
徳川家康を倒すべく石田三成に接近する。
これを毛利の危機と見た広家は、ひとり立ち上がるが------。
2014年10月25日 初版発行
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