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ブックレビュー: 2015年10月アーカイブ
池波正太郎: 戦国幻想曲
- 2015年10月28日 08:17
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天下にきこえた大名につかえよ、との父の遺言を胸に、槍術の腕を磨いた渡辺勘兵衛は、
信長の嫡子信忠の危機を救う武功により、「槍の勘兵衛」として一躍名を馳せた。
「おれが主には不足も不足」。己の一本気や情の深さを貫きつつも、主人の器量を見極め、選び仕えた人物は生涯で五人。
武士が最も武士らしくあった、織田から徳川に至る激動戦乱の世を槍一本で豪胆颯爽と生きた男の一代記。
平成12年9月1日 発行
平成26年5月5日 16刷
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原発のウソ
- 2015年10月24日 08:36
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私はかつて原子力に夢を持ち、研究に足を踏み入れた人間です。
でも、原子力のことを学んでその危険性を知り、自分の考え方を180度変えました。
原子力のメリットは電気を起こすこと。しかと、メリットよりリスクのほうがずっと大きいのです。
しかも、私たちは原子力以外にエネルギーを得る選択肢をたくさんもっています。
私が「原発は危険だ」と気づいた時、日本にはまだ3基の原発しかありませんでした。
私は何とかこれ以上原発を造らせないようにしたい、危険性を多くの人に知ってほしい、
それはどういう方法があるんだろうかと、必死に模索してきました。
(本文より)
2011年6月1日 初版第1刷発行
2011年9月10日 第9刷発行
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杉森久英: 天皇の料理番(下)
- 2015年10月21日 08:26
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好奇心旺盛な篤蔵は、寸暇を惜しみ熱心に修行を続け、華族会館、そして上野の精養軒で働くことになる。
フランス語も習得し、ついて西洋料理の本場、パリへ。
各国の王室貴族などが集まる一流ホテルで下働きとしてスタートした彼は、
人種や言葉の壁、文化の違いを乗り越えて、一人前の料理人として認められていく------。
大正と昭和の時代、宮内省の主厨長まで登りつめた男の生き様。
2015年3月25日 第1刷
2015年4月28日 第2刷
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佐藤雅美: 一石二鳥の敵討ち 半次捕物控
- 2015年10月17日 11:42
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備中池田家を出奔した日笠源之進は、江戸への道中、道場破りで小遣いを得ることに味をしめる。
江戸到着後、源之進は名物男・蟋蟀小三郎に道場破りを仕掛けるが完敗。
小三郎に挑み続けることで、道場に居座る源之進をくにもとからの追っ手が見つけたことから、江戸中を騒がす事態に発展する。
半次が打つ手は?
2015年5月15日 第1刷発行
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浅田次郎: お腹召しませ
- 2015年10月16日 08:39
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お家を守るため、妻にも娘にも「お腹召しませ」とせっつかれる高津又兵衛が、最後に下した決断は------。
武士の本義が薄れた幕末維新期、惑いながらもおのれを貫いた男達の物語。
2008年9月25日 初版発行
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安部龍太郎: 佐和山炎上
- 2015年10月 3日 08:28
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琵琶湖の湖畔に建てられた佐和山城で、石田三成の三男・八郎に講義をしていた八十島庄次郎は、
主君の三成が関ヶ原の戦いで敗れたことを知る。
籠城が決まり、八郎を本丸へ移した翌朝、法華丸の守城についていた山田一族が城抜けしている様子が窺えた。
徳川方の猛攻に、為す術もなく二の丸で最後の一戦を迎えようとしていたとき、
八郎の命と引き替えの和議が申し入れられる。
平成27年4月25日
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