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ブックレビュー: 2011年6月アーカイブ

佐藤雅美: 大君の通貨 幕末「円ドル」戦争

img-627083840.jpg徳川幕府の崩壊は、薩長の武力のみにあらず、もう一つの大きな要因は通貨の流失にあった。ペリーの来航以来日本は、初めて世界経済の荒波に見舞われた。幕府の経済的な無知につけ込んで、一儲けを企む米外交官ハリス、駐日英国代表オールコックたちの姿を赤裸々に描く新田次郎文学賞受賞の傑作歴史経済小説。

2003年3月10日 第1刷
2008年4月15日 第2刷

PS:自分の日本史の知識の無さに呆れました。経済に焦点を当てた歴史小説、面白いです。

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佐藤雅美: 当たるも八卦の墨色占い 縮尻鏡三郎

img-621083126.jpg大番屋元締・拝郷鏡三郎のもとへ持ち込まれる厄介事が、近頃やけに艶っぽい。毒婦、奸婦と陰口をきかれる女、不義の子を宿した女、挙句は大金とともに二本の張形がひそんだ捨て物(忘れ物)まで現われて・・・・・・。事件を吟味しつつも、独り身になった愛娘の行く末が気にかかる鏡三郎。

2011年5月10日 第1刷

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磯田道史: 武士の家計簿

img-611083617.jpg「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題・・・・・・など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。

2003年4月10日 発行
2010年9月5日  41刷

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佐藤雅美: 十五万両の代償 十一代将軍家斉の生涯

img-606083720.jpg寛政の改革から爛熟の化政文化へ----御三卿の一橋家から思いがけず将軍となり、五十三人もの子をなし、孝心篤く実父治済と自身に官位を望んだ家斉。政治の実権を握っていた松平定信を追い落とし、老中首座となった水野忠成とともに舵を切ったインフレ政策の先見性と思わぬ陥穽。

2010年12月15日 第1刷発行
2011年2月14日  第2刷発行

PS:最近、佐藤雅美氏の作品にはまっているのですが、史実の好きな方にはこの作品は実に面白いと思います。

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