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ブックレビュー: 2010年12月アーカイブ
藤沢周平: 一茶
- 2010年12月17日 09:06
- ブックレビュー
生涯、二万に及ぶ発句。稀代の俳諧師、小林一茶。その素朴な作風とは裏腹に、貧しさの中をしたたかに生き抜いた男。遺産横領人の汚名を残し、晩年に娶った若妻と荒淫ともいえる夜を過ごした老人でもあった。俳聖か、風狂か、俗事にたけた世間師か。底辺を生きた複雑な貌を描き出す。
2009年4月10日 新装版第1刷
2010年1月25日 第3刷
PS:最後まで読みましたが、もの悲しくて私としては、あまりお勧めではありません。
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山本兼一: 利休にたずねよ
- 2010年12月11日 08:33
- ブックレビュー
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかし、その鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく。
2010年10月29日 第1版第1刷
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