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ブックレビュー: 2010年10月アーカイブ
吉村 昭: 逃亡
- 2010年10月28日 08:38
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軍用飛行機をバラせ・・・・・・・・その男の言葉に若い整備兵は青ざめた。昭和19年、戦況の悪化にともない、切迫した空気の張りつめる霞ヶ浦海軍航空隊で、苛酷な日々を送る彼は、見知らぬ男の好意を受け入れたばかりに、飛行機を爆破して脱走するという運命を背負う。戦争に圧しつぶされた人間の苦悩を描き切った傑作。
2010年9月10日 新装版第1刷
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上田秀人: お髷番承り候(一) 潜謀の影
- 2010年10月26日 09:12
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将軍の身体に刃物を当てることが唯一許されるだけに、かえって絆が深くなるお髷番。四代家綱は、秘命を託すのに最適なこの役に、かつてお花畑番として寵愛した深室賢治郎を抜擢した。謹慎が解け、帰藩する紀州大納言徳川頼宣の、「我らも源氏でございます」という言葉の真意を探らんがためだった。務めを遂げんとする賢治郎の前に、将軍位奪略を巡る徳川家重鎮らの姦計がたちはだかる!
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司馬遼太郎: 坂の上の雲(一)(ニ)(三)(四)(五)(六)(七)(八)
- 2010年10月 5日 15:01
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明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男たち------日露戦争でコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と、文学の世界に巨大な足跡をを遺した正岡子規を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く。
1999年1月10日 新装版第1刷
2008年12月15日 第29刷
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