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ブックレビュー: 2010年6月アーカイブ
風野真知雄: 罰当て侍
- 2010年6月26日 08:15
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忠臣蔵の討ち入りに加わり、ただ一人生き延びた男、寺坂吉右衛門。麻布の曹渓寺で寺男として七十の齢を重ねた彼の前に、奇妙な事件が舞い込んできた。近所の長屋の庭木に、ほんの一瞬、死体が逆さ吊りにされていたというのだ。目撃者も殺され、残された娘を救うため、吉右衛門は老体に鞭打ち事件の真相を追う。討ち入りで見せたあの剣の冴を取り戻せるのか!
平成18年6月20日 初版第1刷発行
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風野真知雄: 水の城
- 2010年6月18日 08:23
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「なぜ、こんな城が!」五万余の軍勢を率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年(1590)、太閤秀吉が関東の雄・小田原北条家に怒濤のごとく襲いかかった。百を超す支城が次々に陥落する中、なぜか三成が攻略する武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせてたった三千人弱の兵力にもかかわらず・・・・・・・。
平成20年4月20日 初版第1刷発行
平成20年6月10日 第2刷発行
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井上 靖: 敦煌
- 2010年6月 9日 08:29
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官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる・・・・・・・。西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。
昭和40年6月30日 発行
平成21年12月10日 88刷改版
PS:40年ほど前に一度読んだのですが、再読しました。さすがに読み応えのある本です。
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