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ブックレビュー: 2010年3月アーカイブ
司馬遼太郎: 播磨灘物語(一)(二)(三)(四)
- 2010年3月24日 08:47
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黒田官兵衛。戦国時代末期の鬼才。牢人の子に生まれながらも、二十二歳にして播州・小寺藩の一番家老になる。だが、「この程
度の小天地であくせくして自分は生涯をおわるのか」という倦怠があった。欲のうすい官兵衛だか、「広い世界へ出て、才略ひとつ
で天下いじりがしてみたい」という気持ちは強かった。
2004年1月15日 第1刷発行
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風野真知雄: 幻の城
- 2010年3月17日 08:50
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慶長十九年(1614)、徳川家康との戦さの気運が高まる中、豊臣方の武将が続々と大阪城へ入場していた。大坂の陣の幕開けである。だが、真田幸村は、一抹の不安を覚えていた。大阪城には総大将にふさわしい器を備えた人物がいないのだ。「あの方しかいない」幸村は密かに根津甚八らを流人の島・八丈島に向かわせる!狂気の総大将を描く、もう一つの「大坂の陣」。
平成21年4月20日 初版第1刷発行
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上田秀人: 神君の遺品 目付鷹垣隼人正裏録(一)(ニ)
- 2010年3月 8日 08:17
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五代将軍綱吉自らの推挙で目付役となった鷹垣隼人正暁。ある日、一人の書院番が駿府勤番中の悪行で斬首され、三人の息子も切腹となった。疑念を抱き調べる暁を謎の浪人が襲うが、義兄・五百旗平太郎の剣が撃退する。将軍の座を巡り、黒鍬、伊賀、甲賀の忍びや妖しの僧兵が暗躍。失われた記録はどこに?綱吉の許しを得て探索する暁は、平太郎を伴い駿府へ・・・・・・・。
2009年7月20日 初版1刷発行
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藤沢周平:夜消える
- 2010年3月 6日 08:43
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酒びたりの父親が嫁入りの邪魔になると娘に泣きつかれた母親、岡場所に身を沈めた幼馴染と再会した商家の主人、五年ぶりにめぐりあった分かれた夫婦、夜逃げした家族に置き去りにされた寝たきりの老婆・・・・・・・・市井に生きる男女の哀歓と人情の機微を鏤骨の文章で綴る。
1994年3月10日 第1刷
2005年1月15日 第18刷
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上田秀人: 竜門の衛
- 2010年3月 1日 08:47
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八代将軍吉宗の治下、老中松平乗邑は吉宗の嗣子家重を廃嫡すべく朝廷に画策、邪魔になる南町奉行大岡越前守を寺社奉行に転出させた。大岡配下の同心・三田村元八郎は密命を帯びて京に潜伏することとなった。危害は桜町天皇の身辺にも及び、やがて真相を知った天皇の勅使一行と元八郎らは東海道を下向することに。行く手に待ちうける罠、謀略・・・・・・・。
2001年4月15日 初版
2009年10月15日 8刷
PS:筆者の初期の作品です。丁寧に時間をかけて仕上られていると思います。
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