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ブックレビュー: 2010年1月アーカイブ
加藤 廣: 秀吉の枷(上)(中)(下)
- 2010年1月21日 08:28
- ブックレビュー
「殿は、いつまでもあの『覇王』の手先であってはなりませぬ」。死を目前にした軍師・竹中半兵衛は、病床で秀吉に四つの忠言と秘策を授けた。天正七年(1579)六月、蜂須賀小六、前野小右衛門ら播州から駆けつけた異能軍団《山の民》を伴い、秀吉は密かに天下取りに動く。
2009年6月10日 第1刷
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藤沢周平: 暗殺の年輪
- 2010年1月16日 09:50
- ブックレビュー
藩の権力争いの蔭で苛酷な宿命に翻弄される下級武士・・・・・・・武家の非情な掟の世界を端正な文体と緻密な構成で描き、直木賞を受賞した表題作。ほかに、暗澹たる人生を歩み続ける男たちの生きざまに深い共感をこめた「黒い縄」「ただ一撃」など四篇を収める。本格時代小説のみがもつ味わいと風格を感じさせる傑作集。
1978年2月25日 第1刷
2008年1月15日 第50刷
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藤沢周平: 逆軍の旗
- 2010年1月11日 08:47
- ブックレビュー
「時は今あめが下しる五月哉」明智光秀はその日の直前こう発句した。坐して滅ぶかあるいは叛くかる天正十年六月一日、亀山城を出た光秀の軍列は本能寺へとむかう。戦国武将のなかでもひときわ異様な謎につつまれたこの人物を描き出す歴史小説。他に「上意改まる」「幻にあらず」「二人の失踪人」など三篇を収める異色歴史小説。
1985年3月25日 第1刷
2005年2月25日 第25刷
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藤沢周平: 長門守の陰謀
- 2010年1月 5日 09:40
- ブックレビュー
庄内藩十三万八千石、その藩主世継ぎをめぐる壮絶な暗闘、いわゆる「長門守事件」として史実に残る庄内藩空前の危機を描く表題歴史小説。ほかに、時代小説のもっとも純一な世界を緻密かつ簡潔に描き上げた初期短篇「夢ぞ見し」「春の雪」など秀作四篇を収め、藤沢作品の比類ない魅力と興奮を贈る一冊。
1983年9月25日 第1刷
2005年4月25日 第26刷
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