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ブックレビュー: 2009年9月アーカイブ
藤沢周平: 人間の檻 獄医立花登手控え(四)
- 2009年9月26日 08:40
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子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性。小伝馬町の牢内に沈殿する暗く悲しい浮世の難事を、人情味あふれる青年獄医がさわやかに解決する。だがある日、かつての捕物の恨みから、登のもらうと脅す男が現われた------。
2002年12月15日 第1刷発行
2007年12月25日 第18刷発行
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奥田英朗: 町長選挙
- 2009年9月21日 08:26
- ブックレビュー
町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて・・・・・・・なんと引きこもりに!?
2009年3月10日 第1刷
2009年3月25日 第3刷
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藤沢周平: 龍を見た男
- 2009年9月19日 09:24
- ブックレビュー
天に駆けのぼる龍の火柱のおかげで、見失った方角を知り、あやうく遭難を免れた漁師の因縁。駆落ちに失敗して苦界に沈んだ娘と、幼な馴染で彼女をしたう口がきけない男との心の交流。絶縁しながらも、相手が危難の際には味方となって筋を通す両剣士の意地。その他、市井の人々の仕合せと喜怒哀楽を描いて卓抜な技倆を示す傑作時代小説。
昭和62年9月25日 発行
平成17年11月25日 42刷
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武田邦彦:偽善エコロジー
- 2009年9月17日 08:02
- ブックレビュー
いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバックにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」・・・・・・・・かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床になっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書。
2008年5月30日 第1刷発行
2008年7月31日 第9刷発行
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藤沢周平: 春秋山伏記
- 2009年9月10日 08:11
- ブックレビュー
白装束に高下駄、髭面で好色そうな大男が、羽黒山からやって来た。はじめ彼は村びとから危険視され、うさん臭く思われていたが、子供の命を救ったり、娘の病気を直したりするうちに、次第に畏怖と尊敬の眼差を集めるようになった・・・・・・・。
昭和59年2月25日 発行
平成18年5月15日 45刷
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藤沢周平-春秋の檻 獄医立花登手控え(一)(二)(三)
- 2009年9月 4日 13:34
- ブックレビュー
江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。居候先の叔父の家で口うるさい叔母と驕慢な娘にこき使われている登は、島送りの船を待つ囚人からの頼みに耳を貸したことから、思わぬ危機に陥った------。起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で、獄舎に持ちこまれるさまざまな事件を解く。著者の代表的時代連作集。
2002年12月15日 第 1刷発行
2008年 3月27日 第18刷発行
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