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ブックレビュー: 2009年7月アーカイブ
養老孟司: 運のつき
- 2009年7月28日 08:16
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鬼畜米英で育ち、安保闘争、大学紛争の嵐を経験した著者は、戦争か平和か、非常か日常かと真剣に考えつめて<日常>を選んだ。学問をすることは飯を食うのと同じ、それを証明しよう。こう決意し、人生の目的は東大で教えることではなく、ちゃんと生きることだという結論に至った・・・・・・・・「死、世間、人生」をずっと考え続けてきた養老先生の、とっても役立つ言葉が一杯詰まっています。
平成19年4月1日 発行
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カミュ: シーシュポスの神話
- 2009年7月17日 08:21
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神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。-------本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追求したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
昭和44年7月15日 発行
昭和47年5月15日 6刷
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藤沢周平: 天保悪党伝
- 2009年7月13日 08:20
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天保年間の江戸の町に、極めつきのワルだが、憎めぬ連中がいた。博打好きの御家人・片岡直次郎、辻斬りで財布を奪う金子市之丞、抜け荷の常習犯・森田屋清蔵、元料理人の悪党・丑松、ゆすりの大名人として知られた河内山宗俊、そして吉原の花魁・三千歳。ひょんなきっかけで知り合った彼らが、大胆に挑んだ悪事とは・・・・・・・・・。
平成13年11月1日 発行
平成19年2月20日 16刷
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堺屋太一: 日本とは何か
- 2009年7月 7日 10:03
- ブックレビュー
日本には「特殊戦後的基準」によって、経済的成功をはじめ日本式経営や日本型官民協調体制を自賛する声が高い。だが、経済は国家や国民が目指す理想を達成する手段の一つにすぎない。その上経済そのものも、全体として見れば世界に威張れるほどの効率と豊かさには達していない。日本及び日本人論の決定版。
1994年2月15日 第1刷発行
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