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ブックレビュー: 2009年6月アーカイブ
養老孟司: バカの壁
- 2009年6月18日 08:12
- ブックレビュー
イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人は、なぜ互いに話が通じないのか。そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちは様々な「壁」に囲まれている。それを知ることで気が楽になる。世界の見方が分かってくる。人生でぶつかる諸問題について、「共同体」「無意識」「身体」「個性」「脳」など、多様な角度から考えるためのヒントを提示する。
2003年4月10日 発行
2003年8月25日 20刷
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司馬遼太郎: 風神の門(上)(下)
- 2009年6月15日 08:15
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関ケ原の合戦によって豊臣家が大阪城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領、霧隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵であったが、軍師真田幸村の将器に惹かれ、甲賀の忍者、猿飛佐助とともに、豊臣家のために奮迅の働きをし、ついには徳川家康の首をねらうにいたる。
昭和62年12月20日 発行
平成10年5月15日 29刷
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司馬遼太郎: 最後の伊賀者
- 2009年6月10日 08:30
- ブックレビュー
驚異的技能と凄まじい職業意識を持つ怪人たち、伊賀忍者はいかにしてつくられどのように生きたか。城取り、後方攪乱、探索密偵等、戦国の武器として使いちらされた危険な傭兵、詐略と非情の上に成り立つ苛酷な働きが、歴史の動きに影響を与えた不思議な人間たちを、自在に描く短編等、魅力溢れる七編を収録。
1986年11月15日 第1刷発行
1996年3月1日 第27刷発行
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井上 靖: 真田軍記
- 2009年6月 8日 08:28
- ブックレビュー
「戦国時代ほど人々の運命があらわに見える時代はない。月光に照らし出された一本の川筋のように」と著者はいう。著者のもつ史観と詩論、つまり井上文学の全貌を簡潔に言い現わしている。ここには「真田軍記」のほか「篝火」「高嶺の花」「犬坊狂乱」「森蘭丸」の四篇を収めた。いずれ戦国時代に取材した秀作。
昭和33年11月5日 初版発行
昭和56年5月30日 改版19版発行
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