そんな病気があることなんか全然知らなかった
と書くと、なにかとんでもない重病を抱えて悩んでいたように思われるが、いまの
書き方は少々大げさであった。
実は昨年の秋頃から、突然やって来るひどい胸焼け、床に着いてから上がって
くる苦水、喉になにか詰ったような違和感、そして何とも言えぬ胃部膨満感に悩ま
されていた。
その頃は「ここのところ飲み会が続いたから、少々胃がやられたかな?!」程度
にしか思っていなかったが、それらの症状が日ごとに強くなり、特に胸焼けは我慢
の限界であった。
そして12月1日、市内でも有名な消化器内科で診てもらった。
待つこと2時間ちょっと、診察室から「馬渕さん~!」という優しい声が・・・・。
どんな病院でもこの瞬間が一番緊張するもので、言われる通り先生の前の丸い
椅子に座った。
いつも思うことだが、なぜ診察室の患者用の椅子は背もたれがないのだろうか?
多分背もたれなんぞがあると、患者自身がふん刷り返って医者に接してしまうから
だろう。(いいかげんな推測)
そして問診が始まり、症状のことや食生活のことを色々聞かれた。そして先生の
口から出た言葉は「多分、逆流性食道炎でしょう!でも食道に他の病気がある可能
性もあるので胃カメラ飲みましょう!」であった。
そして私の口から出た言葉は「逆 流 性 食 道 炎?!?!」であった。
我々医学的ど素人にしてみれば、なんとか性とかなんとか炎という言葉に非常に敏感で
それだけでビクビクものなのに、さらに頭に逆流などという言葉が付いたらもう頭の中は
真っ白。
すると私の驚きようをみて「別に心配ありませんよ、逆流性食道炎はなんらかの原因
で胃液が食道に逆流し、その胃酸で粘膜が荒れてしまう病気で、いまはいいお薬が
ありますから心配しないで下さい。」であった。
そして2日後の12月3日に内視鏡検査をした。
2年ぶりの胃カメラであったがさすが名医である、ほとんど苦痛なくあっと言う間に検査は
終了した。そして「食道の一部が少し荒れてますが、胃も十二指腸もきれいですよ!逆流性
食道炎の軽いやつですね。」と言われた。
そして色んな意味でほっとしたが「あのひどい胸焼けなのに軽いほうなんだ!これで
重度の食道炎ならどれほどの症状なのか?!」と考えただけでぞっとした。
そしていまは一日一錠、オメプラールという薬を飲んでいる。
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