進化する建設機械
この日の検査は護岸矢板の高さの確認であったが、その矢板を打込む機械
がこれである。
これだけ見ると、なにか農業用機械にも見えるし、何かの工場にある機械にも
見えるし、見方によっては軍事的な兵器に見えないこともない。
だがこれが油圧式杭圧入引抜機(サイレントパイラー)である。
これは近くに住宅地等があり、振動・騒音を絶対出せない場所での施工に適し
ている。
このように別のクレーンで矢板を吊り上げ
この機械に抱かせ
静かに静かに、少しずつ少しずつ矢板を圧入するのだ。
ふた昔前はバイブロハンマーといって、もの凄い振動と騒音で矢板を打ち
込んだものであったし、ひと昔前は同じサイレントパイラーでも機械自体が
やたら大きく、そのくせ圧入力はそれほどでもなく、硬い地盤だと一日に数枚
しか打てないこともあった。
だが今では
もの凄い速さで矢板を打込む(ちなみに写真は一日で打ったものではない)
そしてその打込み精度も
きれいに揃い、とても12メートルの矢板を打ったとは思えない。
まあこれほどきれいに打ち込めるのは、それを扱う人達のすばらしい技術が
あるのは無論であるが、こんな秘密兵器もある。
それがこれだ!!
レーザー式のレベラーで、常に打ち込み高さを監視しているのだ。
ともあれ、建設機械だけではないが、世の中すべてが進化し続けている。
しいて言えば、最近進化していないのは沖縄の普天間問題だけかも・・・。
タグ: