街路樹のお引越し
今日のブログも意味不明なタイトルかも知れないが、大変興味ある話でも
あるので是非お読み頂きたい。
この写真は岩見沢市春日町の一角で、近くに学校も沢山あり市内の
主要幹線の一つでもある。
今日の主役は写真の真ん中にそびえる街路樹である。
この街路樹はプラタナスといい、都市環境に適した代表的な緑化木であり
これから芽吹き、秋までその勇壮な姿で市民の目を楽しませてくれるので
あるが、この木の特徴である発根性の良さがこの木の運命を変えたのだ。
それはこの写真でも何となく分かるが、実はこの木の根が歩道を持ち上げ
通行阻害になり、通行人が怪我をする危険性が出てきたのである。
とは言え伐採するには残酷過ぎる。
そこでこの大木の引越大作戦となったのである。
剪定・移植にめっぽう強いこの木の特徴を生かし、上2/3辺りからバッサリ!
そして地中の四方八方に張った根を切り
生きれる最低限の根だけを残し、お引越しとなる。
樹齢50年近いプラタナスはその巨体をすべての自然から自身を守る
ため、信じられないほど太くたくましい根が張っている。
横に伸びている根はぎりぎりで切り、真下に張っている根を生かし移植
するのであるが、これが至難の技である。
人間4人と高所作業者1台、ミニバックホウ1台、それとクレーン1台が
丸一日かかっての引越しである。
あいにくその瞬間の写真は撮り逃したが、次の日の朝
なにもなかったかのように、同じ道路があった。
タグ: