黒部の太陽ならぬ「志文の太陽」
先々週、社内検査で現場に行った時の写真を少し紹介しよう。
これは発進立抗(深さ8m)の昇降設備の中段から撮ったもので、鏡の部分が
見える。
もう少し下に降りて撮影してみる。
こんな感じであり、ちょうど土砂を排出する作業をしていた。
ここから209m先の到達立抗まで掘り続けるのであるが、これだけ大口径
だとちょっとしたトンネルである。
それでは菅の中を歩き、推進先端部まで行ってみる。
さすがに内径2000mmの管である。身長1m80の私がヘルメットをかぶり
かがまないで楽々歩ける。
ただ、もしいま大地震がきて、この管が潰れたらどうしようという一抹の不安
はある。
それと管の中はやけに静かであり、地上の雑音らしきものはまったく聞こえず
遠くで動く推進機の音だけがかすかに聞こえた。
歩くこと数分。切羽部に着いた。
これは先ほどの土砂を排出するベルコンで、この先に推進機がある。
その写真がこれで
この機械で一日に約6m(1分間に3cm)進むのである。
こういう機械をみると人間の知恵のすごさを感じる。
ここから発進側を見てみると
遠くに発進立抗の明かりが見える。距離にして約110m。
管上部中央に赤く光るのはレーザーで、推進精度を上げるための最新鋭
アイテムである。
また写真中央の丸い物体は、地下に眠る何かの霊であろう!!間違いない!
そして予定通り工事が進めば、4月8日に到達立抗に達するとのことである。
到達立抗の光がこの管の中にさしたとき、それこそ「志文の太陽」である。
少々大げさかな?!
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